わたしのはなし

よろしくお願いします。

地元北海道に弊社の社長と帰省したはなし

 

おす。どうも、さめです。

2016年12月26日~2017年1月1日の7日間、生まれ故郷である北海道札幌に帰省したので、振り返り日記を書いてみようかと思います。

 

2016年12月26日の話

出発前日、クリスマスだったので(美味しいもんでも食べたいな…)と思い、知らない人を集めて飲み会を開催。

オープン前の土間土間に押しかけてスタッフさんに嫌な顔をされながらお酒を飲みました。

ちょうどいい時間になったところでそこにいた友人をハプニングバーに送り届けて酔っぱらいながらも無事終電で帰宅。そのまま床で気絶。

 

起きたら目の前には空っぽのスーツケースと散らかった部屋。これから一週間北海道に行くぞ!という当日の朝に全く準備が出来てない。

飛行機の出発が夕方だったので、全然余裕~~!!とね、思いたいところなんですけど、この日はどうしても出席しないとならない打ち合わせがあったので、しっかり目の二日酔いで 頭痛と吐き気に耐えながら部屋の中の目についたものを片っ端から適当にスーツケースに詰めて出社。

 

打ち合わせも思いのほかスムーズに終わって、弊社の社長と合流。そのまま昼過ぎくらいに空港に着きました。

フライトは16時。余裕。

脳が機能停止しているときに荷造りしたのでスーツケースが小5女子の平均体重くらい重い ってこと以外は完璧。

 

時間が余ってるので空港でちょっと仕事をして、そのまま飛行機乗り逃しました。

 

(あれ?フライト何時だっけ?)と思った頃にはすでに飛行機は出発直前で、安航空会社のキレイだけど目に光がないCAさんに「今持ってる手荷物を全てここで捨ててもらえれば搭乗できますが、どうなさいます?」と聞かれました。

「あ~スーツケースを捨てるしかないのか……いやいやいや!!!!」って、出川に褒められるくらいの「いやいやいや!!」出た。

「飛行機に乗れる選択肢をご提案差し上げました(^^)」みたいな顔してますが、小5女子の平均体重くらいあるでかいスーツケース持ってる女にそんなこと言う?

まるで二択のように見せかけてるけど実質一択じゃん。

 

知っています。時間通りに行動しなかった私が悪い。そうです。

それにしたって、生活するのに必要なものが全部入ってる池乃めだか師匠の死体なら余裕で運べるくらい大きなキャリーバッグを捨てろって言ってんのに、「どうなさいます(^^)?」じゃないよ。キレてる人がよくやる作り笑顔やめてください。ごめんなさい。

 

この人絶対人生ゲームで子供産みまくって周りの人からたくさんご祝儀もらう度にニヤニヤするタイプだろうな…とか思いながら予約していた飛行機に乗るのは諦めて、明日の飛行機と今晩の宿を探しました。

なんで3時間も前に空港ついてたのにこんなことになるんだろう。不思議です。

私がグズグズ後悔してる間に次の日の飛行機もその日の宿も社長が用意してくれました。その日はそのまま成田に泊まることに。

社長がとってくれた宿に着いた頃にはすっかり「ねえ今日の夜何食べる~~?」って”飛行機乗り逃してない人”みたいになってたので、脳の記憶が有能じゃなくてほんとによかった。嫌なことすぐ忘れる。

 

宿の近所にある日本料理屋で魚の美味しい天ぷら食べながら「天ぷらってすごい。衣をまぶして油で揚げればなんでも食べられる。」って話をしながら日本酒を飲みました。

結局、「ティッシュ、ラップ、小枝くらいだったら天ぷらにしちゃえばイケる。」って気持ちのいい結論が出た。

帰るとき、「おあいそお願いします~」って板前のおっさん呼んだら「もう帰っちゃうんですか?これからティッシュ揚げようと思ってたのに~」だって。客を突然イジるなよ。

 

その日は2378億回くらい次の日のフライトの時間を確認してから念のため早めに寝ました。

 

途中ですごく当然のことのように「弊社の社長と合流して」って書いたけど、帰省に社長が付いてくるの変じゃない?

11月頃に社長と飲んでるときに「年末北海道に帰るんです~」って言ったら、ものすごく自然に「あ、俺も行こうかな~」って言われた。

「ちょっとトイレ行ってくるわ~」みたいなテンションで「俺も行こうかな~」って。

気づいたら「わかりました~」って言ってた。

その日家に帰ってから「え!!!!従業員の帰省について来るの変じゃない?!?!?」ってなったけど、(冗談かもしれないし…)と思ってほっといてたら1週間後には「飛行機何時~?席となりにしよう~」とか「宿どうする~?」とか話が進んで、あれよあれよと言う間に一緒に帰省することになってた。

 

社長と丸々5日間。情熱大陸の収録かよ。

 

まあ色々言っておいて帰省中に社長がいても特に差し障りないんですよね。私にはあまり自我がないので。

 

 


2016年12月27日の話

この日はさすがに飛行機に乗れました。よかった。

乗ろうとしていた飛行機に何かしらのトラブルが起こってフライトが1時間半遅れ、空港の床に約二時間体育座りしてたけど、とにかく無事に乗れたのでよかった。

前日乗り逃した飛行機が8000円くらいで、予約し直した飛行機が30000円くらいだったけど大丈夫。乗れたし。荷物も捨ててない。

風が強すぎて飛行機が新千歳空港に着陸できずに「このままあと30分飛行して、それでも着陸できなかったら旭川(札幌まで車で3~4時間の街)に着陸します。」ってアナウンスが機内に流れたけど大丈夫。横にいた老夫婦と目を合わせた後に神に手を合わせたらなんとか新千歳に着陸できたし大丈夫。ジーザス。

大丈夫なんですよね。

空港に到着した時点で予定より3時間程遅れており、このために帰って来たと言っても過言ではない 今回の帰省のメインイベントである”好きな人間がたくさん集まる忘年会”に大幅に遅刻していること以外は。大丈夫です。

 

いつもこうなんですが「大丈夫大丈夫!」って言ってる内にぜーーーーーーんぜん大丈夫じゃなくなってるんですよね。ほんといつもこう。

大学の単位計算を2単位分間違えて留年したときもこうだったし、このパターン常連すぎる。もう見飽きた。紅白に出てくるラスボスみたいな小林幸子くらい見飽きた。

 

新千歳空港着いた時点でもうかなり開き直っていたので、忘年会の会場に行くまでの道で社長とスープカレーを食べました。

無味。

乗ってないのも含めて片道の飛行機代を40000円ほどかけて北海道まで好きな人間に会いに来て、イベントに間に合わないなんて…今すぐ会場ごと燃やしてしまえば別の日程で最初から参加できるかな…?ははは、と思いながら食べるスープカレーがボルビックかな?ってくらい無味。

「はあ、結局忘年会に少ししか参加できない…昨日荷物を全部捨てて飛行機に乗っておけばよかったのかな…」って茶色いボルビックをすすりながら社長に言ったら「このスープカレーを食べずに少しでも早く会場に着くようにすれば良かったのかもよ?」だって。

それは言わない約束だろ。

芸人対して「なんか面白いことやって」って言うのはタブー、テスト前の子供に「早く勉強しなさい」って言うのはタブー、現実逃避している人に対しては「問題に向き合ったほうがよくない?」って言うのがタブーでしょ。

サンコンさんに「1コン…2コン…??」とか言っちゃダメなのと同じだよ。自主性を尊重してくれ。

 それでも24歳の大人として そこは素直に「え!?ほんとにそうじゃない!?!?早く行ったほうがよくない!?」っつって、食べかけのボルビックと社長と池乃めだか師匠の死体が入ってるキャリーバックをその場に置き去りにして忘年会の会場に向かいました。

 

結局30分位しかいられなかったけど、久しぶりに会えた友人たちにケツを触られ、あまりの弾力に「ガードルつけてる!?」って疑われたりして大満足でした。

ガードルつけて帰省するわけないだろ。SMクラブの跡取りでもそんな尖った気合の入れ方して帰省しないよ。

 

その後無事に 飲んだり歌ったり踊ったり転んだり後輩の恋の話を聞きながら赤べこのようにただ首を立てに振っている内に 二次会、三次会と移動し、気づいたときには終電もないしタクシーは1時間待ちだったので、5回くらい転びながら年末なのにガラガラの変なホテルにたどり着いてそのままそこに泊まりました。

 

それでこの日は終わり。

 

話は戻るけど、ちょっと年の離れた後輩の恋話ほど興味のわかないトピックって他にあります?哀川翔のメガネフレームが新しくなりました!よりも興味ない。

この日、動物園のオリの中でキリンに追いかけられるっていうこわい夢を見たんですが、”ちょっと年の離れた後輩の恋話”a.k.a.”本日のブラジルの天候よりも必要のない情報"に少ない脳のメモリをもっていかれたことが原因だと思うんです。

 


2016年12月28日の話

通勤ラッシュの満員電車に揺られながら社長が待つホテルに帰って、ちょっとだけ寝てサイゼリヤに好きな人間を集めて昼からバカの量のワインを飲んだ。

サイゼリヤはいつだって私たちに優しい。

 

北海道に住んでいた頃はサイゼリヤ、炎(北海道にしかない居酒屋)、串鳥(北海道にしかない焼き鳥屋)が不動のスタメンだったのですが、今はサイゼリヤ土間土間、鳥貴族がスタメンです。なかなかそれ以外の飲食店に入りたいと思えない。ずーーっっとローテーションです。

 

それにしてもサイゼリヤが強い。北海道でも東京でも変わらずにそばに居てくれたサイゼリヤ。唯一無二の飲食店。全国津々浦々のあらゆる国民に愛されている。悪いところがない完璧な空間。

早い・美味い・安い・駅から近い この4つの平均点が大体70ポイント以上だったら私にとってだいぶいいお店なのですが、サイゼリヤは完全に平均点が高い。

平均が90ポイントを超えてる。道でワンカップ飲んでも大満足なのに、サイゼリヤでパーティーなんて開いたら多幸感がすごい。

と、まあサイゼリヤが素晴らしいのは周知の事実だと思いますので、サイゼリヤの話はこれくらいにします。

どなたか一緒にサイゼリヤが素晴らしいという話をサイゼリヤでしませんか。メンバー随時募集中です。6時間は付き合ってもらうぞ。お願いします。何卒。

そんで、その日、北海道の友人たちが私の行きたいところに合わせてくれると言うので、「炎(えん)」という安くて美味くて駅から近い居酒屋を計3軒はしごしました。サイゼリヤ→炎→炎→炎

あまりにも大人気なので札幌の中心地に20店舗くらい密集してるんですよね。炎が。

 

私は一度気に入ったものをかなり長い間愛する傾向があるので、1日に何回も同じ居酒屋に行くし、何回目だろうが毎回全く同じメニューを頼みます。

炎の「牛すじポン酢」が1つ注文するごとに1ポイント付く制度だったら貯まったポイントでスクーターくらいは交換できてたと思う。

 

そんで、本日3軒目の炎でペロンペロンになった頃にふと横を見たら元カレが座ってて、知らない間にめちゃくちゃ笑いながら元カレと肩を組んでました。

「え!!!なんでここにいるんですか!?!?」とかなりびっくりしたんですけど、どうやら私が元カレに気づいて騒ぐ30分ほど前から横にいたみたいですね。

もう何もわからない。シラフのときだって何にもわからないのにね。お酒飲んでしまうともっと何もわからない。

とにかく気づいたら元カレが横に居て、気づいたら肩を組んでて、帰るぞ~ってなったときもそのまま肩を組んでお店を出たのですが、肩を組んでる方と逆サイドから男の人に話しかけられて、顔をみると別の元カレでした。”元カレサンドイッチ”の完成です。

はいはいBLTBLT。パン!ベーコン!レタス!トマト!パン! 元カレ!俺!元カレ!!

別の元カレは偶然そこを通りかかったらへべれけの私を見かけたので話しかけてくれたらしいのですが、そんなことある?元カノってだけで十分気まずい気持ちになる要素として強いはずなのに、知らん男と肩を組んでる元カノなんて1番話しかけたくないステータスでは?

見知らぬ男と肩を組んでる元カノに「おお~~!帰って来てたのか~!いつまでこっちに居るの?」って話しかけるのやめなよ。

アホな少年のふりしてるときのコナンかよ。無邪気。

自分でもわかるくらい酔っ払っていたんですけど、2秒で血の気が引いて酔がさめました。両脇を元カレで挟まれる現象、ウコンよりもヘパリーゼよりもアルコール分解効果がありそうです。

 

酔のさめた冷静な頭で肩を組んでる元カレから自然に腕を離し、話しかけてきた別の元カレの質問にサッと答えたあと「あ!終電が!」と言ってダッシュでその場を離れ、年末の人混みに紛れました。

簡単。かなり華麗な元カレさばきだったと思う。

「こちら元カレです。」「そしてこちらも元カレです。」ってお互いに紹介したらどうなるのかな~と一瞬頭をよぎったものの、やらなくてよかった。

 

突然帰ったことにびっくりした友人たちと元カレたちから何度か連絡がきていたみたいなのですが、北海道が寒すぎるせいで携帯の充電が切れていたのでそのままホテルに帰りました。

 

社長に先程起こったことを怪談話さながら話したところ、「北海道広いのにねーww 別の元カレも入れてみんなで飲み直せばよかったじゃんw」って言ってた。元カレが2人もいる飲み会用の表情持ち合わせてないので却下。

 

 


2016年12月29日の話

北海道はほんとに寒い。人間が過ごすのに不向き。

この時、すでに滞在3日目であまりの寒さにかなり怒っていたので、22年間これに耐えていたことを考えると、この前シティボーイに「北海道の女はエグみが強い」って言われたのも頷けます。人格形成に最も影響ある青春時代をこんな冷凍都市で過ごしたらこうなるんだよ。

この日は社長と寿司を食べたり友人夫婦とお酒を飲んだりして過ごしました。外に数時間立ってるだけで平気で人が命を落とすほどアホみたいに寒いのに、結構まともに外出したので満足。

 


2016年12月30日の話

この日は社長の北海道滞在最終日だったので、一緒にテレビを観て過ごしました。

しゃべくり007のスペシャルがやってたので、それを観ながら散々大爆笑させていただいたのですが、観終わってから「あ、これ前に観たことあるやつだ…」って気がついてゾッとした。2時間丸々新鮮な気持ちで楽しめたからチンパンジーより記憶力が無いのも便利だね。

そんなんしている内に社長の飛行機の時間が迫ってきたので見送りに。

社長を駅まで送り届ける道中、「男牡蠣」という文字が書かれた看板と「ゴリラ牡蠣」という文字が書かれた立て札を見つけた社長が「北海道には色んな牡蠣があるんだね~」だって。ねえよ。

多分、看板出してる居酒屋が勝手に名前つけてるだけなんだけど、もうすっかり疲れていたので「殻がゴリラの顔に見えるのがゴリラ牡蠣で、精力がつくのが男牡蠣です」って言っておきました。「へぇ~」じゃねえよ。信じるな。

 

 


2016年12月31日の話

この日は実家に帰って、久しぶりに母上と対面。

この人会う度に小さくなっている気がする。人間の命の残量ってほんとに見た目に出るよな~ということを実感する。

 

近況報告をしたりしながらビールを飲んだりした。

 

そのままソファで年越し。

うちにはベッドが一つしかないので、物心ついた時から私のベッドはリビングのソファだった。

 

母上のほうが私よりも随分早く寝て、昔よりずっと夜更かしが平気になっていることを実感したりした。

 

 


2017年1月1日の話

翌朝、飛行機を乗り逃したらこわいので早めに家を出て、最寄りのバス停まで母上に見送ってもった。

昨日は気づかなかったけど、よく見ると母上の身につけてるものの8割が上京するときに私が捨てていったものだったので、なんだか言い表せないショックを受けた。

 

私の捨てた服を着るな。私が捨てたアクセサリーを付けるな。

 

何よりショックだったのが、POU DOU DOUのミントグリーンのアウターが私よりも似合っていたことですね。顔がかわいいんだよなあ。

 

バスが来たので乗ろうとしたら母上に握手を求められたので、握り返した。

母上の手がめちゃくちゃ激しい海で荒波にもまれた岩肌くらいザラッザラだったので、これから極寒の地に母上を一人残して、人がたくさんいて年中雪が降らない街に一人で帰ることを後ろめたくなった。

 

そういえば、この日みた初夢は(1月1日に見た夢は初夢って言わないらしいので初夢じゃないらしいんですが)街に爆弾が落とされて、 好きな人に口座からお金を勝手に引き落とされて、友達に呼ばれて喫茶店に行ったらアム◯ェイの勧誘で、ヘトヘトの状態でなんとか会社にたどり着いたら爆弾が直撃しててビルごと吹き飛んでた。っていう夢でした。

 

北海道のせいだ。

 

東京着いてからすぐにちょっといいハンドクリームを3つ北海道に送りました。数日後「どうしたの、気持ち悪い。」ってメールがきたけど「別に」って返した。

 

 

ただいま。ただいま東京。