わたしのはなし

よろしくお願いします。

突然思い出した話


どうも。さめです。


この前Twitterの人のインタビュー記事を読んでいるとき、突然思い出した話があるので書く。


ほんとはポストしようと思ったんだけど、書いてみたら長かったので、こっちに。


記憶が曖昧なんだけど、たしか大学入りたてのころ、

ちょうど頭が変になってて、出会い系に登録した。

それも、今よくあるようなマッチングアプリ!みたいな明るいやつじゃなくて、登録制の掲示板みたいなほの暗い雰囲気のやつ。


そこで話しかけてきたおじさんと個人チャットみたいなので少しやりとりして、写メ交換して、顔がタイプだったので会った。


家が近いだかでどこだかわかんない駅に呼ばれて、モツ鍋屋に連れてってもらった。冬だったから。


たしか私が20になったくらいのころで、おじさんは40代前半だった気がする。

会ってみると背が高くて、写真より老けているけど顔はかっこよくて(へえ〜とんでもない奴が来てもおかしくないと思ってたけど案外普通だな)と思った。


チャットでは可愛くて連絡もマメなのに、会うとやたらと無口な人だった。

そういや、作業着で来たんだよな、たしか。

仕事は聞いたけど忘れた。あの感じは土方系だと思う。


無口な上にあまり笑わないので、(歳も離れているし私といてもつまんないんだろーな、)と思ってたけど、モツ鍋食べたあと家に呼んでくれた。


着いて行った、アパート、いかにも男の人の一人暮らしって感じの部屋、びっくりするほど寒い。


当時流行ってたなめこを模したキャラのフィギュアがテレビの周りにいっぱい飾ってあった。

(あ、この人ほんとにメールでやり取りしていたあのおじさんなんだ…)と実感した。

見た目はいかついし喋っても面白くないし手がゴツゴツしててちょっと汚いけど、この人可愛い人なんだな、とそこではっきりわかった。


朝。

昨日コンビニで一緒に買ったメシを一緒に食べて、昼前にはおじさんの家を出た。

(出会い系での出会いってこんな感じか〜へえ〜)みたいなことを考えながら帰った気がする。

その日は天気がよくて、道にどっしり積もった雪がキラキラしてた。


そういや、可愛かったからお願いしてなめこのフィギュアを1個もらって帰ってきたんだった。レアなヤツ。


アレどこいったんだろう。