おす。
どうも。さめです。
今回はこの前知らないお兄さんとしたデートのはなしをします。
おれはギャングなので、3ヶ月に1回くらいの周期で携帯の画面を粉々にしてしまうという特徴がある。
この日も朝から携帯の画面がダメになってしまったので、デートの待ち合わせよりも1時間くらい早く新宿に行って携帯修理屋さんへ向かいました。
ちょっと迷いながらたどり着いたマンションで修理屋さんに向かうエレベーターに急いで乗ったのはいいのですが、ギャルがいたんですよね。同じエレベーターに。4人も。
こういうギャル。苦手な方のギャル。
向かっている修理屋さんはこのマンションの8階。エレベーターの中には3人一組のギャルと単体のギャル、計4ギャルとオレ。
この時点でかなりエレベーター降りたいと思っていたのですが、5階で単体のギャルが降りて行ったんですよ。そのことによりギャルの濃度は薄まったものの、まだ富士山の山頂くらい空気が薄い。呼吸がしにくい。
今光ってるエレベーターのボタンは8階だけ。真後ろにいるギャル3人と私は全員同じ携帯修理屋に向かっている可能性が非常に高い。
「(あ、この女も携帯修理しに来たんだ~~へえ~~)」みたいな視線を一心に受けて心拍数が上がっていくのを感じながら脳内だけで深呼吸しつつ「(ギャルとの密室早く終われ…!)」と思って「閉」のボタンを押しました。
その日ね、雨だったから傘を持ってたんですよ。折り畳み傘ね。それを畳もうとしたらエレベーターのセンサーが私の傘に反応してもう一回ドアが開いたんですよ。ギャルから距離を取りたくてかなりドアの近くにいたのが悪かったんでしょうね。
その時ちゃんと呼吸していなかったので、ただでさえ働きの悪い脳が状況を理解できてなくて、もう一回「閉」を押して、もう一回傘を畳もうとしたんですね。そしたらもう一回ドアが開くわけですよ。
「あんたの傘だよ!!」
ギャルです。後ろにいたギャルが教えてくれました。
他の2人のギャル「クスクス…」
その後はもうあんまり覚えてないんですけど、もう心がめちゃくちゃになっていたので8階でエレベーター降りてそのままもう一回エレベーター乗ってそのマンションを出ました。
携帯を修理しに来ただけなのに…狭い箱の中でギャルに怒られるという地獄を味わってしまった。
結構雨降ってたんですけど、私の心の中のほうが土砂降りでした。
そんなこんなで壊れた状態の心と携帯をどうすることも出来ないまま待ち合わせ場所に向かいました。
この日デートしたのはまつい(仮名)さん。以下スペック。
・27歳
・有名大学の大学院で博士課程の研究生やってる
・研究内容は動物の心理学
・長身細身
・顔は長谷川博己さんとメンタリストお兄さんを足して2で割った感じ
まついさんとは会うの2回目。一回目のデートがものすごく楽しかった(酔っ払っててほとんど覚えてないのですが)ので、もう一度遊んでもらうことに。
「ギャルに怒られて心の湖が干からび、草木は枯れ、森からは小鳥たちがいなくなりました。携帯も修理できなかった。」 って話をコーヒー飲みながら聞いてもらったんだけど、めちゃくちゃ笑ってくれたのでかなり救われました。
「強いギャルはこわいよね。僕も勝てる気がしない。」って言ってました。やっぱり人間界のヒエラルキーの頂点はギャルなんですね。アメリカの大統領とかにも平気で「ウケる!wwおっさんじゃん!wwwww」とか言いそうだもんな。ギャルは。
一通りギャルの話をした後、今日の大喜利ライブに出る芸人さんの話とかしながらコーヒー飲んで、時間になったので大喜利を観に行きました。
大喜利
その日行ったのが「転脳児杯」って大会の決勝戦だったんですけど、全部で10人位の芸人さんたちが優勝をかけて大喜利するという趣旨のイベントでした。
「大喜利β(@ogiribeta )」という人工知能も参加していて、これがめちゃくちゃ強敵なんですよ。
「人工知能も参加していたんですけど」ってサラッと言いましたが、人間じゃない参加者がいる大喜利って珍しいと思うので、そこから説明させてほしい。
囲碁とか将棋とかでよく見るアレです。ひと対コンピュータのやつ。あんな感じです。説明おわりです。
その日はポイズンガールバンドの吉田さんが優勝してたのですが、一番笑い声が上がってたのは大喜利βが回答したときだったと思います。
作業着のおじさんがね、2人いるんですよ。1人は本体にお題を打ち込んで、1人はiPadで回答を出す。
回答するのは無表情の真面目そうなおじさん。こんなん。ずるいじゃないですか。
この時点で絵面的にかなりシュールなので、"何を言っても面白くなる雰囲気"は出来てるんですよね。
しかも面白いんですよ。これがまた。
お題「未来から帰ってきたドラえもんが身につけてきたいらない新機能とは?」
βの回答1「避妊率を高める」(出題から約2秒)
βの回答2「ジャイ子の生理周期の正確なデータ」(回答1から約3秒)
ものすごいスピードでえげつないパンチ繰り出してくる。戦闘力高すぎてスカウターバリンバリンですよ。
(関係ないんですけど、人ってよく「スカウター」の話をするじゃないですか。さめはニワトリよりも記憶力がなので、いっつも「スカウター」を思い出せなくて「なんだっけ、あの、ドラゴンボールの…相手の戦闘力計るやつ…カ、カウパー…?」ってなって恥ずかしい思いを何度かしてきてます。)
そんなこんなで大喜利ライブかなり楽しかったです。また行く。
「こういうの(お笑いライブ)初めてなんです。」って言ってたまついさんも結構笑ってくれていたので安心した。
そういえばこの大会で優勝したポイズンの吉田さん、二連覇だったようで、MCの人に「すごいですね!この大会始まって依頼、初の二連覇じゃないですか!?」ってお祝いされていたんですけど「いや…初めての二連覇はキングオブコントの高橋さんです…」って答えてて、最後の最後に会場が絶妙な空気になりました。
映画
『モアナと伝説の海』観ました。ストーリが海を中心に展開していくので、目に入ってくるスクリーンに映し出された景色が端から端までずーっとキレイでした。
ディズニーの映画って、たまについていけない展開になることがある印象だったのですが、モアナは話の展開に違和感がなくて観やすかったし、登場人物一人一人の性格が丁寧に表現されていて、しっかり目に感動しました。自我がないのに。
もう一回映画館で観たいな。
映画館を出た時にはもう集中力が切れてたので、すでに脳がデートモードじゃなくなっていて、気づいたらまついさんに「おい…めちゃくちゃいい映画だったじゃねーか…」って心のアニキが話しかけてた。
(あっ…コレは完全に間違えたな、)と思ったけど、「ほんとにいい映画でしたね!」ってニッコリしてくれたのでセーフ。どこまでも優しい。
そういえば、まついさんは初めて会った時から終始ニコニコしてるんですよね。お育ちの良さが全面に出ている。
反対に、さめは中学生の時公園で寝たりしていた元風俗嬢だし、偏差値60以下の大学みたいな広場に4年半通った女なので、(何食わぬ顔して某有名大学博士課程の爽やかな研究生さんの横を歩いてしまってすみません。)とコンプレクスのトラップカードが定期的に発動しますね。うるさいので無視しますが。
ゴールデン街
映画好きの集まるお店に行きました。「キネマ倶楽部」。
ゴールデン街だと、大体お店の店員さんを中心にお客さん全員で飲む感じになるじゃないですか。そこで隣りにいたお兄さんに「お二人はどういう関係ですか~?」って聞かれたんですね。
事実をそのまま、「マッチングアプリで知り合ったお兄さんで、会うのは2回目なんですけど、1回目に会ったときに私が泥酔していて全然覚えていないため、"実質初対面のマッチングアプリで知り合った人男女"という関係になるかと思います。」って言いました。
まついさんがすかさず「僕、今日何回も前回と全く同じ話を聞かされてます(笑)」って言ってた。私が悪い。私が悪いけど、その場で言ってくれよ。
そこからはもうマッチングアプリの業者。そこにいた人がどんどんアプリをダウンロードするので、「俺も登録するからやり方教えて!」「プロフィール何を書けばいい?」と次々に聞かれることに対応。
たくさんお友達できた。その中の一人が「これから、つまんないイケメンが店長やってるお店に行くけど、一緒に行く?」と誘ってくれたので付いて行かせてもらった。
ほんとにイケメンだったし、ほんとにつまんなかった。
告白
帰り道でお付き合いを申し込まれました。
ほぼ初めてのデートだったのに、だいぶ自由に過ごしたな~と思っていたので、(大丈夫ですか!?こんな感じでいいんですか!?)と内心かなり慌てたんですけど、そのままのリアクションするとカッコ悪い気がしたので、心のお姉さんOLを呼び出して「ちょっと時間をもらってもいいでしょうか」って言って保留にしてもらいました。
ハチャメチャに照れてサッと帰ってしまったんだけど、家についてから電話が来て「さっき伝えそびれたんですけど、さめさんに惹かれたところは底が知れないところです。」ですって。
そんな理由ある?わざわざ電話してまで底が知れないと思ってることを伝えてもらいました。
爽やかで高学歴、優しくてちょっとおっちょこちょい、しゃべったら楽しいし顔もかっこいいのに
全然心がうごかない…
付き合ってみたら変わるもんなのな、何もわからない。
「すみません。今後もたくさんの知らない人と遊ぶ約束をしてしまっているのですが…」って言ったら「色々落ち着くまで待ちます^^」って言ってた。
なんでだよ。結婚詐欺でした~~!とかだったら納得いきます。
もしお付き合いするなら、風俗嬢だったこととか先に言うべきなのだろうか…
おわり。