わたしのはなし

よろしくお願いします。

16.01.11のはなし

 

おす。

どうも。

さめです。

今回は01.11のはなし。

 

成人式だ

 

 

インターネットの人たちが成人式に関するネタをおもしろおかしく振り返っているとき、「(私にはネタに出来るほど面白かったことも、悲しかったことも、驚いたこともないなあ)」と考えていた。

唯一覚えているのが、成人式の会場に幼なじみと一緒にいたら、幼なじみを迎えにきた彼女の恋人がうっすら紫色のダセえサングラスをかけていて、

「(うわっ…)」と、そのセンスに衝撃を受けながら無言で幼なじみを見送ったことぐらいだろうか。

今年の成人の日は前日、(というか当日の朝)までアルバイトをしていたので、昼過ぎまで寝て、少しだけ本を読んで、夕方から友人と約束があったので出かける準備をした。

渋谷で日本酒を飲みに行く約束をしていた。

渋谷に着くまえにもうすぐ到着する旨を連絡すると、「店で待ち合わせしよう」と提案されたんだけど、どうせ迷子になるし、休日で人の多い夕方の渋谷を1人で歩きたくなかったので駅前まで迎えにきてもらった。

時間通りにすんなり駅前のTSUTAYAにたどり着いたことすら快挙で、誇らしげにしたら、「当たり前。褒めないよ。」と言われた。褒めろよ。

北海道から出てきて、3ヶ月目にしてはそこそこ道を覚えている方だと思う。積極的に出歩いているにしては迷子になり過ぎだけど。

お店について、カウンターに通してもらって、それぞれポツポツと最近あったことを話したりした。

昨日ライブに行った。だとか、年越しどうしてただとか。美味しいキノコのサラダを食べながら日本酒を飲んだ。

美味しい日本酒が揃っているお店だったので色々飲んだんだけど、どんな日本酒を飲んでも「美味しい!さっきのと味が違う!美味しい!」という陳腐な感想しか発せないので「飲ませがいがないなあ、」と言われた。

「割り勘なのに“飲ませがいがあるか否か”なんてことを考えなくてはならないのかよ。死角だった。お酒飲む機会も多いしもう少しお酒の味を表現できる言葉のレパートリーを増やしたほうがいいのかな~~」

と思ったのはなんとなく言わなかった。

「〇〇さんはきっとお前のこと好きだよ。」などと困ったことを言われて、特に正解が思いつかなかったので「そうなのー?全然わかんない」などと言いながら笑った。

好きとか恋とかっていう一つの心理状態のことをみんなそれぞれの価値観であーだこーだ言うから混乱する。

私はお利口なチンパンジーよりも恋や愛のことがわかってないので、色んなことを言われても「ウホ…」としか言えない。

何も考えてないことにする、というか、そのことについてマウントを取ってもらったほうがよっぽど楽だ。と言うのはスナックやガールズバーでおじさんを接客している時学んだ。

人間界では価値観をぶつけ合わないほうが美味しいお酒が飲める場合がほとんどだ。と、お利口じゃないチンパンジーは思います。

 

昔からそうなんだけど、いろんな人の人生のはなしを聞くのが好きで、そのための初回のコミュニケーションがわりと得意なんだけど、初回のコミュニケーション以降、会えば会うほど相手に興味がなくなったりすることがよくある。

なんででしょうね。価値観のすり合わせみたいなのを恐れて、偶然ピッタリ気が合う人が現れることを期待しているのだろうか。そんな人いないのに。

今、自分に山崎まさよしのセロリを聞かしてやりたい。

なんてどうでもいいことをぐるぐる考えながらカラオケに行った。

歌ったら考えていたことが全部どうでも良くなったので歌はすごい。カラオケ屋さんになろうかな。

カラオケ屋さんを出て駅まで送ってもらって、そのまま家に帰った。

 

3年前の成人の日の私は想像できていなかったと思う。東京で一人暮らししていることも、全く知らないインターネットの人と渋谷でお酒飲んでることも。

今から3年後の自分のことも想像できなくていい。

先のことが見えないと不安だという人もいると思うけど、先のことが何でも想像つく方が私はこわいなあ。

エンディングがわかっている映画なら観なくていいや。

これから3年後、何しているのか、どこにいるのか、何を考えているのか全然わからなくて安心する。

なるべく面白い結末をむかえたいから、もっといろんな人に会いたいし、会った人にとって“つまらない他人”にならないように生きれたらいいな。

まずはお酒を飲んだときのコメントのレパートリーを増やさないとね。

 

おわり。

聞いてくれてありがとう。