わたしのはなし

よろしくお願いします。

飲み会のはなし

‪おす。

毒霧番長です。

 

この前行った飲み会の話をします。

 

歯がないおじさんに誘われて有名な縄師のおじさんが主催している飲み会に行きました。

人数は全員で20人ちょっと。場所はちっこい中華料理屋。

入ってすぐ目に付いたのが2m5cmの外国人。入店2秒でビビりまくる俺。見たことないよあんな大きい人間。「本気出されたら2秒で死ぬ…」と命の心配をした。

飲み会で命の心配するのなんてゲイバー行った時くらいかと思ってた。あそこはほら、一言喋る毎に「言いたいことは〜飲んでから〜ソレっ♪」つってアホみたいに濃いお酒を呼吸の速度で飲ませてくるから。

 

巨神兵のパッと見があまりの迫力だったから咄嗟に命の心配をしたものの、杞憂。ちょっと話したらすぐに打ち解けた。

私がぼんやり見上げてたら「大きいでしょー?僕は世界で一番紳士な2m5cmだよ〜w」ですって。みんなに2m5cmって呼ばれてた。いいなあ、優しくて紳士な2m5cm。信じられないくらい大きいってだけで面白いもんな…

 

席は大人が5人くらい横に並べるテーブルがいくつか並んでて、そこに各自自由に座るスタイルだったんだけど、2m5cmがすげえ。全然移動しなくても、ちょっと身体を伸ばせばテーブルの端の人とも乾杯できるの。ぐーーーっと腕が伸びてきて、どこの席に座ってても2m5cmと盃を交わせる。便利~。乾杯に向き不向きってあるんだなーって。彼は乾杯に向いている。

 

ビールに呼ばれてね、ビールが「おい!早くこっち来いよ!ほら!」っつってね、両手を広げて私を呼ぶんでね、間違えて乾杯前にビールに口つけちゃった。

誰も見てなかったから知らん顔してたら、「お姉さん~~見てたよ~今ちょっと飲んだでしょ~?ダメだよ!先に飲んだら!でもみんなには内緒にしておくね!!ハハハ!」

って。 斜め向かいのフランス人が。もう、日本語ペラッペラ。顔ガッチガチのフランス人なのに日本語ペラッペラ。それどころか「内緒だよ」って言いつつ大声で拡散するってタイプの絶妙なジョークをかましてくる。

「やだ~。初対面のフランス人にガッツリいじられるのやだ~。」って、気づいたら声に出てた。毒霧番長にはそういうところがある。なんでもすぐ言っちゃう。

「え?なんで?僕がフランス人なのは関係ないでしょ~!」だって。その辺のニュアンスは伝わらないのかよ。

 

私の隣に座ったのは40歳くらいのスキンヘッドのおじさん。

最近子供が産まれたらしいんですけど、「オレの息子かわいいから見て〜」つってニコニコしながら携帯をこちらに見せてきた。

画面に写ってる赤ちゃんは当然頭に毛がなくて、携帯の奥にいるスキンヘッドのおじさんと重なって"スケールの違うほぼ同じ生き物"って感じだった。

「似てますね。いいですね〜!大粒、小粒って感じで。」と、深夜の通販番組で真珠を褒めるアシスタントみたいなコメントをしてしまった。

(あ、間違えた…)と思ったけど、いいおじさんだったのでニコニコしててくれてよかった。「大粒小粒」の意味はわかってなかったと思うけど。

人んちの赤子を"粒"に例えるのってどうなの?一応「赤ちゃんってだいたい可愛いけど、そういうのじゃなくてほんとに顔が可愛いですね~」とか、色々ストック持ってたのにな~"語彙の瞬発力"みたいなのが無いせいでいちいち時間が経ってから(あのときああ言えばよかったな~)って後悔する。

 

スキンヘッドの新米パパは渋谷でSMクラブを経営している元芸人で、今は西口プロレスでお笑いプロレスをやっているらしい。

濃い濃い。

スペック一つずつ掘り下げたら丸二日はかかっちゃう。セブンイレブンのガトーショコラくらい濃い。(あれ美味しいよね。)

 

f:id:sa_me:20170513140703j:plain

「オレのクラブに外国の大物ポルノ女優が来てるから顔だしてくるわ〜」って爽やかに言い放って途中で帰っていった。

大粒のおっさん、隣に座れて光栄でした。"外国の大物ポルノ女優"という力強い言葉の響きを胸に、私も強く生きていきます。

 

飲み会の中盤で主催者である縄師が目の前に来た。「オレ、昔〇〇ちゃん(インターネットで人気のSM嬢)のことよく縛ってたんだけどさ〜、最近あの子は〜」みたいな話しててびっくりした。

そのSM嬢、私の友達の友達だな〜。

新米パパがいた逆サイドにかわいい女装家のお兄さんが座ってたんだけど、さっきまで静かだったのにSM嬢の話になった途端「あ!!〇〇ちゃん(SM嬢)ね!僕あの子大好きでさ!この前首絞めてもらったんだけど、一瞬でおちたよ!(気絶の意)めちゃくちゃ気持ちよかったんだよねえ〜!」と大興奮。

寡黙な女装家だと思ってたから まくし立てるように話す姿に戸惑いを隠せない。そんなにいいのか、SM嬢に頸動脈を止められるのは。この世にこんなに羨ましくない自慢があっていいのか。

(こんなにポテンシャルの高いお兄さんだったのか…さっきまでの人見知りはなんだったんだよ。もっと話しかければよかったな、)と思ったけど、無理だな。"SM嬢に首絞められた時の気絶って最高!!"を引き出すフリ、元々私の引き出しにないもん。

 

しかし本当に東京は狭いな。

北海道のころから仲のいい友人が「女の中で一番好きな女」と称した女を縛って喜んでた男と、その女に首締められて喜んでる男が同時に目の前にいますよ。

東京の神様、ここはいい街ですね。

 

主催者のおっさんがふらっとどこかに行った頃、女子中学生みたいな28歳が私の前に座った。

毒霧番長「あの人(飲み会で最年長(56歳)のおじさん)彼氏?」

何となく最初から思ってたことをそのまま聞いた。毒霧番長にはそういうところがある。多分、やめた方がいい。

童顔28歳「…!?なんでわかったのー!?今日全然喋ってないのに!」

やはり。

 

19歳の頃に出会って、9年付き合ってるんですって。

「彼との出会いはハプニングバーで、私その頃生粋の処女だったんだけどね、一目ボレして逆ナンしたの~!」

どういう生き方をすれば"19歳の処女がハプニングバーで40代後半のおじさんに一目ボレして逆ナン"のストーリーが誕生するの…

完全攻略後しかプレイ出来ないギャルゲの裏ストーリーですらもう少しシンプルな設定なのではないか。やったことないけど。ギャルゲ。

 

「パートナーが心筋梗塞で倒れたりするので、さすがに寿命とか考えると結婚するかどうか迷う。戸籍に傷が付いた状態で一人で残されるの嫌だしな~~。」って‬言ってた。

ハプニングバーでおじさんをナンパする19歳処女だったのに、そこは現実的なのかよ。どこにも一つも共感出来なかった。

 

結婚のことすら最近考え始めたばっかりなのに、"旦那の死後の生活"なんてまるで想像つかなくない?

宝くじ当たったら何する〜!?みたいな話してる時の方がまだリアル。

 

人生で1回も想像した事ない感情ってこの歳になっても意外とたくさんある。

そういうの考えるの好きなので、ちょっと変わった人生遍歴の人の身の上話を聞くとワクワクしてしまう。

 

そういえば女装家のお兄さんと話してた時ね、なんで女装を始めたのか聞いたら「一番似合うのがこれだったの〜」って言ってて、(なるほど〜)と思った。ほんとに似合ってたから。お兄さん、平成ジャンプの伊野尾くんみたいな感じだった。

f:id:sa_me:20170513132258j:plain

毒霧番長「普段会社ではどういう風貌なの」

女装家のお兄さん「スーツ着てる!女装家なのバレてないと思う!」

毒霧番長「会社の人になんか聞かれたことないの?こう、セクシャリティに関して「恋愛対象どっち?」とか…」

女装家のお兄さん「あっ!!あるかも!」

毒霧番長「なんて聞かれたの?」

 

女装家のお兄さん「社長にね、「キミは、音楽家かなにかなのかね?」って聞かれたことある」

 

なんでだよ。今セクシャリティの話してたのに社長との何気ない会話出してくんな。

何気ない会話ではないか。自分の会社の従業員に「音楽家か?」って聞くことある?音楽家って音楽で飯食ってる人のことじゃないの?

社長もお前もなんでだよ。

 

 

 

おわり。