わたしのはなし

よろしくお願いします。

去年のバレンタインのはなし

おすおす。

さめです。どうも。

 

去年のバレンタインのはなし を聞いてほしい。

 

去年のバレンタイン、急遽幸せになることにしたので、そのへんの酒場で知り合った顔のかっこいい男性を誘ってバレンタインにデートすることにした。

 

当日のために手作りのチョコケーキを用意。

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バレンタイン当日 

その日のメインイベントは手作りのチョコケーキを渡す→イケメンと結ばれる。の予定だったんだけど、はりきってデコレーションをして凝ったラッピングをまとった私の手作りケーキは、つまらない2時間の飲酒を経て最終的に居酒屋のテーブルの下に置き忘れられた。

 

デートの帰りに駅まで送ってもらって、「あ、さっきのお店にもらったチョコ忘れてきちゃった!」と聞いても「あ、そうなんだ。じゃあ、私はもう帰るので…」と微動だにせず電車に乗った。

 

チョコのこととかどうでも良くなるくらい疲れていた。

 

デート中にした話題の内訳、2割は知らないジャンルの音楽のはなしで、残りの8割はトレンディエンジェルの斎藤さんのギャグにからめたトークだった。

 

「佐藤(仮名)さんだぞっ!!」と、デートの相手が会話の節々に挟んでくる。

ダイニングバーの狭めの半個室につまらないイケメンと私の2人っきり。2人で会うのは初めてだし、自分から誘った手前笑うしかなかった。

途中から覚悟を決めて"接客モード"のスイッチを全力で押した。

 

イケメン「その時もさ~言ってやったんだよね。佐藤さんだぞっ!!(キリッ)って!」

 

私「ワハハハハハ!!!ほんとにおもしろい~~苦しいからもうやめてくださいよ~~!あ、すいません、ハイボール下さい。濃い目で。」

 

イケメン「~でね、まあ、そのときは〇〇だったんだけどね~。なんたって佐藤さんだぞっ!!(キリッ)」

 

私「ワハハハハハ!!!あ!すいませ~ん!ハイボール下さい!!濃い目で…!」

 

 途中から「ワハハハ」「すいません」「ハイボールください。濃いめで」しか喋ってない。

 あまりの面白くなさに、人生で初めてデートの途中で心臓の痛みを感じた。

 

 

 

デートを決行するに至った経緯

なんで顔がかっこいいお兄さんと突然幸せになろうとしたのかについて懺悔させて欲しい。

昔しばらく好意を寄せていた人が私の友人(Aちゃん)とお付き合いすることになったので、私もちょっくら幸せそうになろうかな~という魂胆だった。

色んな感情を強行突破しようとした結果、最近知り合った男をデートに誘っていた。

 

デート当日、お酒が進むに連れてなぜだかどんどん冷静になり、(私が今やっていることはめちゃくちゃくだらないことだ。お兄さんの時間も無駄だ。他人を巻き込んで何してるんだろ…)と思った。

もうそうなると一刻も早く帰りたかったし、お兄さんがチョコケーキをダイニングバーに置き忘れたことなんかどうでもよかった。

自己嫌悪でそれどころではなかった。

限りある人生のうちの貴重な2時間をよくわからない女の"感情の強行突破"に使わせてしまい、お兄さんには申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、せめて楽しい会だったね~みたいな形で終わろうと必死になってしまった。

 

 

Aちゃんの話

友人Aちゃんの話をします。

Aちゃんは大学に入学して一番最初に友達になった女の子。

かわいくて、努力家で、したたかで、オシャレで、育ちも良くて、それでいて嫌味がない子。

知り合ってすぐに意気投合したので、(大学でもこんなにあっさり気の合う友人が出来るのか)と感動した。

大学に通う4年間はほとんど一緒に過ごしたと思う。(私は留年しているのでAちゃんより半年多めに通っているけど)

そんで、私たちは授業やゼミ、サークルなどのあらゆるコミュニティで事あるごとに同期や先輩たちに比べられまくった。

見た目、性格、ノリの良さ、楽器のうまさ、成績、家庭環境

そもそも私はAちゃんと知り合う前から出来損ないの自分や家庭環境に壮絶なコンプレックスを感じていたので、非の打ち所がないAちゃんといちいち比べられることは1番柔らかくて防御力が低い部分をほじくられているようで苦しかった。

 

一緒に行動すると絶対に比べられる。ので、それを無視するのに必死だった。

すごく尊敬していたし、信頼していた。その反面、あまりにも私と正反対なので心のなかで戦っていた。

 

当時は自分のことを考えるのに必死で(私だけが2人の関係に思い悩んでいる…)と思っていたけど、Aちゃんも似たような感情を抱いて思い悩んでいたかもしれないな~と今ならなんとなくわかる。

あとから聞いた話しなんだけど、Aちゃんは昔から優等生扱いを受け続けてきたことにコンプレックスを感じていたらしい。

「いいよね、恵まれてる子は…」とか「Aちゃんは優等生だもんね~」というようなジャンルの嫉妬を死ぬほど受けてきてるらしかった。

彼女は努力家なのに、「生まれ持ったものが良かったからでしょ」「Aちゃんならどうせ出来るんでしょ」というような目で見られて、努力しても認めてもらえなくて苦しい思いをしてきたらしい。

 

第一回好きだった男が仲のいい女と付き合うグランプリは大学時代に2年間くらい片思いした先輩がAちゃんと結ばれたときだった。

そして今回、幸せにならなくては…!と感情の強行突破に至ったのも、私が過去に1年間片思いした後にフラれた男性とAちゃんがお付き合いを初めたことがきっかけだ。

 

伝統芸能

ショックだった。好きだった男のことは既にどうでも良くなっていたんだけど、"あらゆる他人はAちゃんと私が並んでいる時、間違いなくAちゃんの方を選ぶ"という事実を突きつけられた気がした。

Aちゃんに同情されないように、Aちゃんと私が今まで守ってきた友情のバランスが崩れないように、とか勝手にグルグル考えた結果、顔のかっこいいお兄さんと付き合ってしまえば良いのでは?となって、知らないお兄さんをナンパした。

 

そういう問題じゃないよね

私だって男だったら私のことを選ばないだろうし、そもそもその様なネガティブなことを考えるタイプの自分に自信の無い人にマトモな恋愛は出来ない。

この結論については前から何度か自分の中で腑に落ちていることでもあった。

極端に自分に自信の無い人は、他人と健康的な人間関係を築くのは難しい。

わかってはいるけど、これといった努力もしないまま、ここまで来てしまった。

 

くよくよしたり、納得のいかないことに駄々をこねたり、気持ちの整理がつかない時に突飛な行動に出てみたりするのも、24歳が限界だろうと思ってる。大人にならないと…

(と、このブログ書いた当時は思ってたらしいんですけど、「このままでも意外と楽しいことばっかりだな〜いえーい✌️」 って感じなのでもうどうでもいいや。)

 

 

ところで、

今回のバレンタインデートで一度だけすごくドキドキした出来事がある。

チョコケーキを渡した時だ。

 

私「あ、これ。あげます。バレンタインなので。」

 

お兄さん「え!!いいの!?ありがとう!!じゃあ…オレからも…////(カバンゴソゴソ)」

 

私「え!?バレンタインなのに!?えっ!?私に...!?////」

 

ギャグがスベりまくるお兄さん「これ…よかったら…」

 

 

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        _人人人人_

     >本格的な肝臓の薬 <

        ̄Y^Y^Y^Y ̄

 

私「わあ~~~!!本格的な肝臓の薬だ~~!!ありがとうございます~~~~~!!」

 

 

その日は"ハイボール濃い目"を飲み過ぎて、帰りの電車に乗って目が覚めたら越谷にいた。

隣の県。家まで24駅。

 

次の日普通に仕事だったので、すぐに本格的な肝臓の薬飲みました。お兄さんありがとう。

 

おわり。

 

聞いてくれてありがとう。